最も優れた屋根材~ 陶器瓦の性能
弊社は70 年以上屋根ばかり見てきました。現場で様々な屋根を見る中で、最も優れた屋根材は何か。
最も長持ちして、最も安く、最も信頼できる屋根材をおすすめします。
様々な観点から屋根材の性能を考えます。
メンテナンス
- 板金屋根
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- サビ防止のために塗り替えは必須
- 10 ~ 15 年ごとに塗り替えれば長持ちする
- 寿命は30年前後(ガルバリウム鋼板)
錆び始めた板金屋根
- 化粧スレート屋根
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- 色あせやカビが生じるため、美観が悪い(美観を気にしなければ塗り替えは不要)
- 雨漏りが発生すると場所を特定しにくく修理費用がかさむ
- 寿命は30年前後
カビが生えたスレート屋根
- 陶器瓦屋根
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- 色あせないため、何年経っても美観が良い
- 雨漏りが発生すると場所が特定しやすく、瓦1 枚から交換できる
- 寿命は60 年前後(弊社施工実績)
見た目に変化の少ない瓦屋根
断熱性
- 板金屋根
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- 板金屋根は商品が無数にあるため比較しにくい
- 屋根材自体に断熱材入りであることは絶対条件
- 夏場の板金屋根には熱くて近づけません
ガルバリウム鋼板縦はぜ葺き(断熱材無し)
- 化粧スレート屋根
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- 屋根断熱をしていないところが多く、夏の室内は暑い
- 屋根材の空気層が無いため結露が多く発生する( 躯体の腐朽の原因)
- 棟換気部材は必須
化粧スレート:野地板内表面温度(最高57.9℃)
- 陶器瓦屋根
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- 屋根材の厚みと空気層が大きいため屋根裏に熱を伝えにくい
- 空気層があるため、結露が発生しにくい
- 経験則として、瓦屋根葺きの住宅は涼しい
陶器瓦:野地板内表面温度(最高48.9℃)
遮音性
- 板金屋根
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- 瓦屋根は右グラフの通り、人間が騒音を感じやすい1000 ~ 4000Hzのうち最大4.8 倍の吸音性を持つことが証明
- 瓦屋根を叩く雨音が静か
屋根材の違いによる騒音の吸音率
環境負荷
陶器瓦は高温の窯で焼成するためCO2の発生量が多いと思われがちですが、60年の寿命があることを考えれば、他の屋根材よりむしろ環境負荷の少ない屋根材です。